「ホープフルステークス (中央競馬)」の版間の差分

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2017年の1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円。
 
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当時は3歳(現2歳)馬の重賞で最高格のGIレースとして、関東に「朝日杯3歳ステークス(現:[[朝日杯フューチュリティステークス]])」、関西に「阪神3歳ステークス(現:[[阪神ジュベナイルフィリーズ]])」があり、3歳馬は概ねその所属に応じて関東・関西に分かれて頂点を争っていた。この両レースは牡馬・牝馬の区別なく出走できたが、牝馬がこれに勝つというのはそう多いことではなかった<ref group="注">両レースを通じて、1949年から1991年の全84回中、牝馬の優勝は14回。</ref>。
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これにより、朝日杯3歳ステークスは牡馬・[[せん馬|騸馬]]のチャンピオン決定戦、阪神3歳ステークスは「阪神3歳牝馬ステークス」と改称し、牝馬のチャンピオン決定戦として位置づけられた。
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本レースも従来の牝馬限定戦から大転換し、牡馬・騸馬限定戦に変更。距離も延長されて2000mになり、レース名は「'''ラジオたんぱ杯3歳ステークス'''」に改められた。
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2017年1月30日 (月) 21:04時点における版

ホープフルステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞レースGI)である。

レース名の「ホープフル(Hopeful)」は、英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味。

概要

1984年に創設された「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(ラジオたんぱはいさんさいひんばステークス)」を前身としている。レース名はその後1991年より「ラジオたんぱ杯3歳ステークス(ラジオたんぱはいさんさいステークス)」、2001年より「ラジオたんぱ杯2歳ステークス(ラジオたんぱはいにさいステークス)」、2006年より「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオにっけいはいにさいステークス)」と変遷を経てきた(後述)。

近年の日本競馬においては2歳馬レースの開始時期の早期化に加えレース距離が多様化しており、特に中距離レースの充実ぶりが顕著になっていることから、2013年まで阪神競馬場の芝2000mで施行していたGIIIのラジオNIKKEI杯2歳ステークスを2014年より中山競馬場の芝2000mに変更のうえ、2歳中距離路線の頂点となるレースに位置づけてGIIに昇格した。

2017年1月27日、前年より日本グレード格付け管理委員会、並びにアジアパターン委員会へ行っていた格付昇格の申請が承認され、同年よりGIとして施行されることになった。

レース条件

以下の内容は、2017年現在のもの。

  • 出走資格:サラ系2歳牡馬・牝馬
    • JRA所属馬
    • 地方競馬所属馬(3頭まで)
    • 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
  • 負担重量:馬齢(牡55kg、牝54kg)

地方競馬所属馬の出走権

地方競馬所属馬は、同年に行われる下表のレースのいずれかで2着以内に入着すると、本レースの優先出走権が与えられる。

レース名 競馬場 距離
東京スポーツ杯2歳ステークス GIII 東京競馬場 芝1800m
京都2歳ステークス GIII 京都競馬場 芝2000m

賞金

2017年の1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円。

歴史

東西の「3歳牝馬ステークス」

1984年に、「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」の名称で創設。桜花賞と同じく、阪神競馬場の芝1600mで行われていた。

当時は3歳(現2歳)馬の重賞で最高格のGIレースとして、関東に「朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)」、関西に「阪神3歳ステークス(現:阪神ジュベナイルフィリーズ)」があり、3歳馬は概ねその所属に応じて関東・関西に分かれて頂点を争っていた。この両レースは牡馬・牝馬の区別なく出走できたが、牝馬がこれに勝つというのはそう多いことではなかった[注 1]

1984年にグレード制が導入されるのにあわせて、3歳牝馬限定の重賞が関東と関西に整備された。関東に創設されたのが「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーステークス)」、関西に創設されたのが「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」である[注 2]。当時、両レースはしばしばスポンサー冠を省略して「3歳牝馬ステークス」と呼ばれていたが、どちらも同じ名称になるため、「3歳牝馬ステークス(東)」「3歳牝馬ステークス(西)」のように表記されていた[注 3]

1991年の再編・牡馬戦化と距離延長

1991年に3歳重賞路線の大きな変更が行われ、従来の東西別のチャンピオン路線をやめ、牡馬と牝馬の路線の区別化が図られることになった。

これにより、朝日杯3歳ステークスは牡馬・騸馬のチャンピオン決定戦、阪神3歳ステークスは「阪神3歳牝馬ステークス」と改称し、牝馬のチャンピオン決定戦として位置づけられた。

本レースも従来の牝馬限定戦から大転換し、牡馬・騸馬限定戦に変更。距離も延長されて2000mになり、レース名は「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」に改められた。

脚注

注釈

  1. 両レースを通じて、1949年から1991年の全84回中、牝馬の優勝は14回。
  2. 「3歳牝馬ステークス」という名称のオープン特別レースは1962年からあり、12月に中山競馬場の芝1200m(19691990年は1600m)で行われていた。1994年からはフェアリーステークスとして施行されている(2009年からは1月に(現)3歳戦として、1600mで施行)。1982年の勝ち馬ダイナカールの成績表などに残っている。
  3. 同様のケースとしては、「金杯(現:中山金杯京都金杯)」や「4歳牝馬特別(現:フィリーズレビューフローラステークス)」などがある。

出典